だいたい2000万人が来て、2500円なら500億円の収入がある。単純計算ですから、そうはいかないと思いますけれども、まあ開催に150億円ぐらいかかるとすると、それを単純に企業や府、市から出してもらうのではなく、市民みんなが一人1万円ずつでも、募金ではなくに投資をしてもらう。例えば、元手が150万円でもし500万円儲かると、利益がありますから、投資した人に130パーセントにして返すというのはどうだろうかと思うんです。10万円なら13万円になる、1万円なら1万3千円になるというふうにすれば、みんなで持ち寄って大阪を良くしようということになっていくでしょう。自分が1万円投資した人は、投資分が返ってこないといけませんから、必ず博覧会行くでしょう。100万円出した人は、みんなのところを回って連れていくようになるのではないでしょうか。美しい大阪の花博をするときには、例えば、阪神百貨店はバラにするとか、阪急百貨店はチューリップにするとか、それぞれの百貨店も呼応するように花を中心にした売り場を作る。そういうことをしていくと美しい大阪になっていくと思うのです。また、川沿いにある建物や、それぞれのビルの前にも花を飾るというようなことをしながら、美しい大阪の復活ということはあり得ないかということを提案いたしまして、2009年にやるといっておられます。市民が参加して博覧会をしようということは日本にはないんですね。これは総理大臣も竹中平蔵さんらも、市民が参加をしてやるというのならば、おもしろいなといってくれています。地方都市の復活のひとつのシンボルとして、大阪ならばというものをつくる。それを発表した後に、2、3の人たちから、「安藤さんは1万円の債権いつ発行するんや」と聞かれました。大阪の人は1万円が1万3千円になると目ざといんですね。
だいたい5年に1回くらい博覧会をした方がいいと思います。美しい大阪を全国に知らしめるためには1回限りではだめだと思います。それから、大阪城は、昭和の初めに作ったものですけども、櫓がないんです。櫓はだいたい30億円ぐらいでできると思いますので、利益があれば櫓を作っていくというのはどうでしょうか。
5年に1回ずつ博覧会をして、こういうふうに櫓を作ると「その博覧会のときにあれができた」「自分たちの時代にあれができた」という風にしていく。自分が生きたときにあれができたというのは今大阪にないんですね。このすばらしい会議場は、やっぱり一応パブリックで作っていますから、自分たちが参加したという意識がなかなか薄い。自分たちが参加して作っていくということになると、5年に一回ずつ、次はこうなる、こういう風になりたいという願望が出てくるものでありまして、そういう風に美しい大阪というのを考えられないかと考えています。日本中の人たちが、大阪の人たちが、みんなが立ち上がって、美しい大阪にしたいというイメージを発信するために、花博という方法はお金はかかるけれども、必ず儲かります。例えば、河川は大阪府、大阪市、国から、大阪城は大阪市とかから、土地をただで借りるわけです。そしてサントリーとか松下とか、色々な人たちが、有能な人たちを一人ずつでも送り込んでいただく。今回は本当に有能な、会社にとって非常に重要な人を送ってきてもらう。本当に実力のある人だけを送り込んでいただいたら、かなりいけるだろうと私は思っています。
そして、これは先ほど大阪大学総長と関西大学総長と話をしましたけれども、やはり大阪は美しいというイメージ、何か変わるぞというイメージ、勇気のあるイメージがないと学生も来ません。学生が来ないということは、街の中に若い人が歩いていないということですから、この若い人が歩いていない街ではよくないと思います。
ですが、イタリアとかヨーロッパの人たちが東京へ行ってから大阪に来ると、大阪というのは非常にフンドリーでいいと言うんです。東京はそっけないけど、大阪は非常にフレンドリーで声をかけてくれると言われます。実際には大阪というのは人間的な非常にいい街ですので、美しい大阪を作っていくのは皆さん方一人ひとりの力だ思います。何とか発展させていきたいと考えています。
大阪は淀川から天保山までありますし、南港や空港、夢洲(ゆめしま)とか舞洲(まいしま)とかいろいろ島があります。今までは土木、技術的に埋め立ててきましたが、これからはアイデアでそれを埋めていくことをしなければなりません。それを全力で皆さん方とともにがんばっていきたいと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。
どうもありがとうございました。
※上記は、原文をわかりやすくするため、文章を加除させていただいています。
|