(冒頭:ACのコマーシャル放映)
どうも、こんにちは。
あれタダでっせ。タダのコマーシャル。大阪やからできるだけのことはタダでせんとあかんということになるんですけど、タダだけではいかんなと、誇りの持てるまちに一番したいなと思とったんやけど、それに何が一番必要やろと、こう思ったんです。そのときに、我々ものづくりですから、若い人がものづくりに来てもらわなと、こう思いました。3K、きついとか、きたないとか、危険、言われてから、ものづくりに全然若い人来ないんです。これではあかんわということなんですね。
大阪のミナミのアメリカ村見たら、若い人が作ったまちやということなんですね。我々も真似して、ものづくりのアメリカ村作ろうということで始めたんがきっかけです。そのときにデザインもんの指輪作ろうかなと思ったり、イヤリング作ったりして売ろかと思ったりしとったんですけど、仲間が、やっぱり我々ものづくりで精度のあるもん作ろうやということになったんです。そのとき、うちがたまたま飛行機やっとったんで、「青木、飛行機の仕事、大阪でやろうや。」ということになって、「よっしゃ。」って言ってやったんです。ほんなら、やっぱり向こうがみなライセンス持ってまんのや。こらあかん、時間かかる。今でも諦めてまへんで、飛行機は。だけど、これやったらどないしよと言うとったんが、府大の先生のおかげで、人工衛星やったらいけるんちゃうか。自分たちで設計して、作れんことない。小っさいね。それやったら先生頼みますわと言うて、これになったんです。
人工衛星というのは、これ、どう言うのかね、やればやるほど思ったんですけど、若い人が惹きつけられる。今、おかげさんで、これやって、自分の力だけでないんですけど、東大阪、去年と今年、今まで来てくれなかった学校から就職されている。これ、5年後、10年後、ひょっとしたら、この東大阪が、ええまちになると思いますわ。
ただ、町工場って、汚い。こないだもね、ある人に言われました。「青木さん、おおきに。」なんでんねんって聞いたら、「東大阪に住んでるいうこと言えるようになりました。今まで、町工場やった。ひったくりナンバーワンやった。そう言われてよう住まんかった。そう言えなかったんや。」どう言うとったんや言うたら、「どこで住んでんの言ったら、大阪の東で住んでます。」で、生駒かと。「いや、生駒より西です。」というようなことを言うてはったんですね。だけど僕は、この宇宙というのは、大阪、東大阪というより、ものづくり、中小企業に一番向いていると思うんです。一品料理ですからね、これ。僕はそう思いました。
我々は、これ線香花火ではいかんと、これを何とか地場産業にしたい、こう思ってます。この地場産業にするのに、一番必要なものはなんでっかということなんです。これは利益を上げることです。利益を上げんことには地場産業になりまっかいな。口ばっかりでは絶対なりまへん。これを地場産業、利益出すにはどうしたらよろしい。これ、人工衛星作るよりね、人工衛星を使った商売、それが絶対おもろい。我々は作らせてもらう。だけど、これは、人工衛星を使う商売は、宇宙を商業利用してもらう、ということを、ここにおる方はほんま真剣に考えてもらいたいなというふうに思います。
その原動力は、我々はこれ地元ですから、職人さんと、学生さんと、専門家が寄ったら、これ原動力になる。東大阪にクリエイション・コアというのができました。そこで、宇宙開発事業団が、今JAXA(宇宙航空研究開発機構)ですね、JAXAが今日シンポジウム、宇宙シンポジウムやってくれてるんです。今日。僕もそっちに行かんとあかんのやけど、地元に分かってもらわなあかんと思って寄してもろたんです。
そういうふうに、だんだん広がってきている。国の機関が、我々ローカルのまちの知事が建ててくれたクリエイション・コアに入ってくれた。これも大きな話です。で、来年度中には何とか1個作ろうと思ってます。作るのに、人、もの、金、情報、あと技術力。4つは来てました。なんやかんや言いながら。1つだけけえへん。天下の回りもんだけなかなかけえへんのやけども、これも今NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)という機関から7億というお金を、5年間で応援してくれるということになったんで、なんとかがんばっていけるなということなんです。
このスライドは、商工会議所で、我々メンバーです。これだけのメンバー、40社。研究会をやっています。こういうメンバーでやってます。これは、我々の組合は10社でやってます。
これ見てもらったらいいように、通天閣あって、大阪城あって、観覧車あって、大阪駅。こんな風景、大阪におまっかいな。だけど、これもね、若い人が作ってくれたんです。こういうの。「社長、人工衛星上げて、大阪を明るうしてな」と。もう「暗い、暗い、あきまへんわ」言わんとこなと。今知事言われたように、ぼちぼちではあかん。ある程度はったりもいるわ、ほんまに。これね、いや僕はったり言うてるんちゃいまっせ、ほんまにやりまっせ、これ。
そういうことで、最後になりますけど、我々は「夢で始まり」、「情熱を結集し」、「こころ豊かな社会を作る」。これは我々の組合の目的です。これ、宇宙についていっこも書いてません。そら宇宙だけとちゃうんやでと。我々、宇宙の技術を民間でやって、オンリーワンの会社を作ろうということなんです。「夢で始まり」、「情熱を結集し」、「こころ豊かな社会を作る」。ええ文句ちゃいまっか。「こころ」というのを漢字で書けへんかったのは、子供たちに分かってもらおうということで、漢字で書かなかった。これが我々の理念です。
えらい簡単ですけど、終わります。どうもありがとうございました。
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